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平岡海月さんの「みつきのふぃっくしょん」

平岡海月

2024年9月13日の平岡海月さんのブログ

平岡海月さんの「みつきのふぃっくしょん」

本日次のブログは平岡海月さんです。



みつきのふぃっくしょん

https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/57399?ima=0000&cd=member

ブログの概要

 

1番好きな小説をマンションの5階から落としてみたら、ページがひらひらとアンバランスな扇型を作りながら宙を羽ばたいて地面に叩き付けられた反動で文字がバラバラに散らばった。

ページはページ数だけを残して自由帳になった。

好奇心からやったことで大好きな小説が空っぽになってしまい私は悲しくなったので、駆け足で外に出て転がり散らばった文字をかき集め、自由帳を拾い上げた。

散らばった文字を並び詰めて、もう一度小説を組み直すことにした。それはそれは、神経も体力も私の全てのエネルギーを吸い取る作業だった。

文字は紙の上に置くと、ここに来たかったと言わんばかりに紙にすっと馴染もうとした。

文字を置いて24時間ほどは定着しづらく、ふっと浮いたりする文字があった。「し」が1番浮きやすかった。「を」の定着は早かった。

見開きが完成する度に、何度も読み返して成り立っている文章に心酔した。

頻出する「が」「で」「は」などの接続に使える文字達は、後々足りない事態と遭遇しないように用心深く使った。

5年と8ヶ月かけてようやく並び終えた。

本当の小説の1文目は「午後2時、庭のひまわりと太陽に挟まれるのが好きだった」からはじまる。

6年弱前に初めて並べた書き出しの言葉は「父親捜しに飽きた頃」だった。

私が思うままに寄せ集めてならべ整えたら全く違う小説になることは分かっていた。6年もの時をかけて造ったものがあまりに愛おしく感じた。

それでもこの1冊を生んだ原作者は他に居るから私の作品と言うには傲慢すぎる。なぜ私の作品にならないのだろうという我儘で幼気な独占が生まれた。

作者の名前はどこにも誰の名前も付けなかった。

どうしても最後まで使えなかった余りの文字たちを組み合わせてできた言葉は「しョートけえ木」だった。それを1番丁寧に1文字ずつゆっくり表紙に並べた。内容とは一切関係ない。

平岡海月ブログ59ページ目を開いてくださりありがとうございます📖

急にいつもと違う形態のブログで驚かせてしまったらすみません!!

やり場のない嘘ばなしを膨らましてメモの肥やしにするんだったら誰かに読んで欲しいなって思うものがいくつかあるのでたまにポイっと出してみようかなって思ってやってみました🫣

#みつきのふぃっくしょん🤧

最後まで目を通してくださりありがとうございました!

平岡海月

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